みなとまち 塩竈 の見処
「陸奥国一之宮 鹽竈神社」の門前町として、また古くからのみなとまちとして栄えてきた塩竈市。
古くは陸奥の国府多賀城への荷揚げ港として、藩政時代には仙台藩の港として、明治以降は国内有数の港湾都市として、また近代になってからは近海・遠洋漁業の基地としても発展してきました。
港町としての古くからの町並みと人が行き交うことで育まれた文化・気質が、ユニークな「塩竈」の見処になっています。
社のまち
鹽竈神社は陸奥国一宮として1200年以上の歴史を有しています。本殿や拝殿は国の重要文化財に指定されています。202段の石段は塩竈を象徴する景観として市民に愛されています。
帆手祭・花まつり・みなと祭と年3回の御神輿巡行が行われ、御神輿が市内を練り歩きます。氏子が担ぐ重さ約1トンの御神輿が202段の参道石段を上り下りする姿はとても迫力があります。
みなと祭では志波彦神社、鹽竈神社の二つの御神輿が海上渡御で松島湾を巡ります。みなと祭は平成26年ふるさとイベント大賞「内閣総理大臣賞」を受賞しました。
鹽竈神社の末社の御釜神社では塩竈の地名の由来となった「塩づくり」を伝える藻塩焼神事が執り行われています。
水産と食のまち
日本有数の生マグロ水揚げを誇る塩竈は、三陸の海の恵が集まる水産のまちです。威勢の良い声が飛び交う塩竈の台所「塩釜水産物仲卸市場」は活気に満ちた市場内に約90の店舗が並び、新鮮な三陸の海の幸をはじめ、珍味や加工品など、様々な食材が卸価格で購入できます。
旬の海産物が集まる塩竈は全国でも有数の寿司処で、見た目も美しい、おいしい旬のネタを味わえる寿司屋が多数あります。
笹かまぼこなどの水産練り製品の生産量は日本有数で、市内に水産加工業の会社が数多くあり、塩竈市の主要な産業となっています。塩竈でつくられた水産加工品は素材にこだわった風味豊かな本格の味として全国に発送されています。
鹽竈神社の御用酒蔵として歴史深い蔵元があり、魚にあう銘酒が地域で愛されています。
塩竈ならではの「藻塩」をつかったスイーツのほか、市民に愛される銘菓をつくる和菓子や洋菓子の名店が数多くあります。
しおがまの歳時記
1月1日 初詣(元朝参り)
奥州一宮「鹽竈神社」には毎年多くの方が初詣に訪れる。
3月10日 初詣(元朝参り)
江戸時代より続く火伏せのお祭り。鹽竈神社の御神輿が市内を巡行する。
4月 しおがまさま 神々の花灯り
参道を竹灯りで幽玄に灯す。舞殿では神楽や古代笛・琴・琵琶の演奏も行われる。
4月 花まつり・しおがま市民まつり
桜の季節に行われるお祭り。御神輿が市内を巡行する。本塩釜駅前では塩釜YEG主催事業「しおがま市民まつり」が開催される。
5月3日 鹽竈神社 春の門前市
GW恒例の塩竈の物産品が並ぶ門前市、塩竈神社面坂下の広場で開催される。
7月4~6日 藻塩焼神事
鹽竈神社の末社「御釜神社」で行われる。古代の製塩方法を神事として今に伝える。(県の無形民族文化財指定)
7月10日 鹽竈神社例祭、第2日曜日 流鏑馬神事
陸奥国の総鎮護として信仰される鹽竈神社の例祭。第2日曜日には流鏑馬が齋行される。
7月海の日(第3日曜日) みなと祭
志波彦神社・鹽竈神社の御神輿を御座船「鳳凰丸」「龍鳳丸」に奉安し、共奉船100隻と共に海上渡御する。前夜祭には花火大会が開催される。
秋 しおがまさま 神々の月灯り
秋(初秋〜冬) 三陸塩竈ひがしもの
塩釜港に初秋から冬にかけて水揚げされる生めばちまぐろの中でも、鮮度・艶・旨味などにおいて最も良質なもののみに「三陸塩竈ひがしもの」の称号が与えられます。
11月23日 初穂曳
奉曳車に鹽竈神社の御神田で収穫された稲穂や地場産品などを積み、市内を練り歩き鹽竈神社へ奉納して、その年の豊年豊漁を感謝する。